希来里ファームで育てている作物たち
私たちが育てている作物をご紹介します
じゃがいも(43ha)
じゃがいも生育(中期)
種芋を四月下旬から五月上旬に畑に撒きます。六月に入ると芽が出てきます。その頃にじゃがいもの育つ空間を作るために、土を寄せて畝を盛ってあげます。(培土作業)
生育が進んで畝間が塞がると、畑一面がじゃがいもの花が咲きます。品種によって色が少し違い、男爵は薄いピンク、北海コガネは薄い紫の花が咲きます。花が落ちると茎葉が黄変してきます。
●7月になると、薄いピンクのじゃがいもの花がキレイに咲きます
じゃがいも収穫
黄変が進むと茎や葉をポテトチョッパーで飛ばします。一般的には枯凅剤という枯葉剤を使いますが、大牧農場では農薬をなるべく使いたくないので機械で処理します。
男爵は九月上旬から、北海コガネは九月下旬から収穫します。男爵は3t(五十俵)、北海コガネは3.6t(六十俵)の反収が目標です。
小麦(40ha)
国内の主な産地と生産量
日本国内での小麦年間消費量は約610万トン。その内、国産小麦は約88万トンです。北海道の生産量は約54万トンで、全国1位です。
用途別では、主にうどん用に開発された品種「ホクシン」や「きたほなみ」が作付けの大部分を占めます。また、「春よ恋」「キタノカオリ」といったパン作りに適した品種の作付けもされています。共に改良を重ね、それぞれの用途により適した品種が生み出されています。
国内の主な産地と生産量
日本は世界有数の小麦消費国です。しかしながら、消費量の86%は輸入によるものと、ほとんどを他国からの輸入によってまかなわれています。国別の輸入割合は、アメリカ60%、カナダ22%、オーストラリア18%となっています。
ちなみに我が国の国民1人あたりの小麦消費量は、年間約31kgです。
希来里ファームの取り組み
製めん性が優れている日本めん用品種の「きたほなみ」を秋まき小麦として栽培しています。7月中旬から8月上旬にかけて大型コンバインによる収穫と乾燥施設での作業が夜遅くまで行われます。
大麦
大麦と小麦の違いとは?
大麦も小麦も同じイネ科の植物です。大麦は小麦に比べて葉が短く幅広で、幼植物の頃は小麦よりも大柄に見えることから「大麦」の名がついたといわれており、実の大きさはほとんど変わりません。大麦にはグルテンが含まれていない一方、小麦は大麦に豊富なでんぷんがあまりありません。そのため大麦はごはん、小麦はパンに適しています。また、大麦はビールや麦茶などでも親しまれています。
大麦の品種にも「うるち」と「もち」がある
米に「うるち米」と「もち米」があるように、大麦にも粘りが少ない「うるち性」と粘りが強い「もち性」があり、それぞれに「二条」と「六条」があります。
食物繊維を多く含む大麦のなかでも断トツに食物繊維量が高く、ぷちぷち・もちもちした食感が魅力のもち麦は、もち性。一方、麦とろごはんに使われるあっさりとした食感の押麦は、うるち性の代表格です。
希来里ファームの取り組み
大麦の魅力を伝える手段として、弊社で育てたもち麦(六条大麦)でつくった「つべつのとくべつ」という商品を開発しました。ご飯2号を炊く際にもちむぎ100gを入れると、もっちりしたご飯に仕上がります。どうぞお楽しみください。